実績
ENVIRONMENT
環境
自然環境保全業務
持続可能な開発のためには、自然環境に配慮し、共生・共存を図って行くことが必須です。
私たちは、生物の生息・生育環境の調査、保全、育成、管理を通じて人と自然の新たな共生関係の構築を目指します。
1.自然環境調査
自然環境調査では開発行為の内容を踏まえた適切な調査区域の設定、調査区域の環境に応じた調査適期及び調査項目や調査方法を選定し、調査員の安全確保を第一に調査を実施しております。
現在は環境DNAによる種の同定やドローン撮影による精度の高い結果取得により、調査結果の精度・質を上げることやコスト縮減にも力を入れております。
【当社調査員による調査風景】
2.貴重種の保全計画
開発行為において自然環境を保全するための指標となるのが貴重種です。貴重種とは、一般に環境省レッドリスト、地方版レッドデータブック、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保全に関する法律(種の保存法)、天然記念物などに掲載される種を言い、貴重度・カテゴリーによって保全対策の方針も変わってきます。
当社では、開発行為を推進しながら自然環境の保護・保全を行うための順応的管理による保全計画を提案します。
保全計画の策定にあたっては、大学や研究機関などと協力関係を活かしながら、その妥当性を確保し進めてまいります。
3.環境学習の場の創出・自然環境に配慮した設計
自然環境への影響低減、代償措置として切土盛土道路のアニマルパス、河川敷のワンド、建物屋上のビオトープなどの創出のための設計を行います。設計にあたっては、総合建設コンサルタントとしての強みを活かし、道路分野、河川分野、建築分野と協力し、調査、計画、設計から設計管理まで行います。
4.外来種対策
日本の野外に生息・生育する外国起源の生物の数はわかっているだけでも2,000種となります。近年の自然環境調査保全業務では、外来種調査及び対策が盛り込まれる傾向が強くなってきております。
当社は調査、駆除から処分まで対応しております。調査で確認された外来種は「対策優先度」別に整理し、それぞれのカテゴリー別の維持管理方法を提案します。例えばアカミミガメは、生態系被害等防止外来種リストで緊急対策外来種に指定されていますので、駆除の際には駆除計画が必要になります。立案にあたっては、「アカミミガメ防除の手引き(環境省(R1.7)」、「河川における外来植物対策の手引き(H25.12)」、「河川における外来魚対策の事例集(H25.12)」などの資料を参考に、駆除対象種の生活史(産卵時期、結実時期等)をもとに効果的・効率的な対策内容、実施頻度、期間などの手順を提案します。
【アカミミガメ捕獲等調査風景】
【特定外来種の処分方法】
【緊急防除措置】
5.その他
地域のみどりを形成する公園や道路の樹木は、緑のネットワーク形成による生物多様性の向上だけでなく、防災・減災、ヒートアイランド現象の軽減、景観向上などに大きな役割を果たします。一方で樹木倒木や枝折れ等により事故につながるケースも見られます。当社では、健全なみどり・樹木の育成のため樹木医による診断を行い、診断結果をもとに治療方法や伐採方法など計画書としてとりまとめます。
【当社社樹木医による精密診断】
6.同種業務実績
当社は全国で防災関連の計画・設計業務を行っています。
道路 | ・一般国道281号大坊の2地区猛禽類調査 ・国道279号道路改良環境調査業務委託 ・一般国道287号米沢北バイパス道路環境調査業務委託 |
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河川 | ・秋田県広域河川改修事業 河川環境調査業務委託 ・千葉県水辺環境整備委託(石神川環境調査) ・水辺再生100プラン推進工事(河川環境整備修正設計業務委託) ・隅田川他22河川水辺の国勢調査委託 |
海岸 | ・神奈川県海岸補修工事 調査業務委託 |
ダム | ・岩手県簗川ダム環境調査業務委託 ・山形県ダム整備事業最上小国川流水型ダム環境影響調査検討業務委託 ・熊本県路木ダム単県ダム改良(環境調査業務)委託 ・埼玉県社会資本整備総合交付金(砂防)工事(生態系調査業務委託) |
区画整理事業 | ・七里駅北側特定土地区画整理事業 サクラ保全計画検討業務委託 |
宅地造成 | ・成田国際医療福祉大学病院整備に伴う環境調査業務(民間) ・千葉県茂原市にいはる工業団地造成工事に伴う環境影響評価調査業務委託 ・いわき四倉中核工業団地第2期 環境影響調査業務委託 |
樹木診断 | ・玉川上水路樹木精密診断委託 ・狭山研修所周辺部樹木整備作業設計委託 |
その他 | その他 ・川口市火葬施設環境影響調査委託 ・赤山歴史自然公園植物移植保全計画作成委託 |