実績
maintenance
維持管理・保全
2015年3月31日
防府・山口地域橋梁点検業務
1.業務概要
本業務は、橋梁の変状を早期に発見し、安全・円滑な交通を確保するとともに、沿道や第三者への被害の防止を図るための橋梁に関わる基礎資料を収集することを目的とした橋梁点検業務である。
2.業務内容
発 注 者:山口県 防府土木建築事務所 維持管理第1課
対象橋梁数:5橋(下表参照。)
工 期:平成26年8月28日~平成27年3月31日
3 技術的特徴
(1)周防大橋点検における小型無人航空機の採用
「道路橋定期点検要領(案)H26.6国土交通省」では近接目視点検が基本とされている。周防大橋の主塔は路面からの高さ約50mであり、橋梁点検車や高所作業車での点検可能範囲を超えていた。足場を設置するには膨大な費用と期間が発生する。これに対し、費用が安価で、交通規制等の段取りや準備期間も発生せず近接目視が可能な小型無人航空機による点検方法を採用した。本橋の主塔部は鋼部材であり、コンクリート部材のように打音調査は不要である。現場作業は1時間以内で完了し、塗膜状態を近接目視するには十分に有効であった。
■周防大橋概要
形 式:3径間連続鋼斜張橋+PCポステン桁+PCプレテン桁
竣工年度:平成4年
■小型無人航空機
利点⇒高所などの近接が困難な箇所に対応可能、短時間で経済的
欠点⇒上向きアングル撮影不可、打音検査不可、強風時の使用不可
■損傷状況
近接目視レベルでの損傷把握が可能であった。